癒されるモノ・トコロ・ヒト

逗子に暮らす作家がおすすめするアラフィフ生活

(イタリア紀行⑥)ヴェネチア ホテル ダニエリ

 

親愛なる我が心の故郷イタリア🇮🇹

あまりの悲惨さにブログを書く力が衰えております。

新型コロナウイルスにて多くの犠牲者が出たことに心が泣いています。

謹んで哀悼の意を表します。

日本も後を追うように深刻さが増してきました。

イタリアがまだ平和だった昨年12月、訪れたヴェネチアの日々を忘れないうちに、綴りたいと思います。

 

 

 

イタリア滞在もあと少し。最後はヴェネチアを代表する、五つ星ホテル、元貴族の館ダニエリに宿泊である。

 

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14世紀末に築造の、名家ダンドロ家の宮殿を改修した格式高いホテルである。

 


これまで大トトロの両親や私の両親と何回か滞在したことのある懐かしいヴェネチアの実家、くらいに思い入れのあるホテルである。

20数年前から度々お世話になっている。

 

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2011年にジョニー・デップアンジェリーナ・ジョリー出演の映画「ツーリスト」の舞台にもなった。以前、日本の女優も(誰だったかな?)このホテルで撮影した写真集を出している。

 


いま滞在中の安いホテルからダニエリまでは、サンマルコ広場を挟んで、600mくらいの距離がある。

 


旅も終わりに近づき、荷物はと言えば、二つのスーツケースに加えて、お土産などが入った大袋の二つが増えてしまった。これをゴロゴロ引きながら大袋を肩からかけ、サンマルコ広場を横切るのはなんともみっともない。

 


スーツケースの小さな車輪が石畳の隙間にはさまって転びそうだし、途中に大きな太鼓橋が二つもあり、ひとつ30kg近いスーツケースを持ち上げて、上り下りは困難極まりない。

 

大トトロは俄然自分ひとりで持って行く気満々であるが、五つ星のダニエリに向かうスーツ姿の紳士のすることではない。重量挙げ競技ではないのだから、ここは慎んで〜!

 

クロネコヤマトではないが、きっと配達してくれる人がいるはずだ。

 

大トトロ曰く、たかだか600mなんて大したことはない、と己の腕力を信じて意固地になっているが、チェックアウトの際、とりあえずフロントに尋ねてみた。

すると、


「次のホテルはどこか?」

「ホテル・ダニエリです」

「ダニエリ?!あのダニエリか?!」

と驚いているご様子。

「TAXIがある、ちょっと待て」

とフロントの奥に入っていくと何処かに電話をしている。

顔だけ出して

「荷物は何個か?」

「4つです」

「OK!OK!」

サンマルコ広場でTAXIなんて走れる?道路ないですよ?ダニエリは目の前が海…。と思っていたら、暫くしてお兄さんが2人やってきた。30€で運ぶという。どうやって?!

 


ホテルの入り口にリヤカーが置いてあるではないか。その上に荷物をササッと載せると、ダニエリだな、と陽気な顔をして2人が歩き出す。大トトロも私も心配になりながらお兄さん達について行く。

 

なんて楽ちんなこと。このリヤカーは良く出来ていて、4つの大きな車輪が重量を支えている。ちゃんとTAXIと書いてある。

 

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階段にくると、手品師かのように重いリヤカーを上手に前後に動かして、一段一段を軽々とあっという間に上り下りした。大トトロもそれを眺めながら、すごいなぁー、と感心している。

 

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20分ほどでダニエリに到着。

ホテルの小さな入り口からボーイが出てきて荷物を館内に運び入れる。

 


2人の運び屋に30€を渡すと、grazie!!と爽やかな笑顔で帰っていった。

 

なんて良いことを知ったのかしら。荷物のせいで息切れすることもない。これでもう大荷物をゴロゴロ引きずるところはない。帰りはダニエリから水上タクシーで飛行場に向かうだけだ。

 

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懐かしきダニエリ。入り口を抜けると相変わらず中は壮大な眺め。吹き抜けの天井にはヴェネチアングラスのシャンデリアが幾つも並び、赤い絨毯を敷き詰めた長い階段が上へと伸びている。

 

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階段横のフロントでチェックインして、部屋に通される。まだ互いの両親が若かった頃、何度か訪れた日々を思い出す。隣室の窓から優しい義父が、隣室のバルコニーに出た私達を撮ってくれた写真を思い出す。

 

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やっと到着した、癒しのダニエリ。

 

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荷物を解くと、広々としたクローゼットにコートやスーツやワンピースを掛けていく。大きなスーツケースも隅に置ける。

 

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「いいね、いいね〜、こうじゃなきゃね〜」大トトロが大満足。

昨日のホテルは2、3枚しか掛けられず、殆どをトランクにいれたままだった。

 


部屋も広々としてくつろげる。

窓からはベネチアの中心を流れるカナル・グラン(大運河)が、その向こうにはアドリア海が広がっている。

 

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パウダールームも洗面台が二つずつあり快適だ。可愛らしい石鹸にふかふかのタオル。アメニティも充実。

 

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無駄に広々していて、踊れそうな床スペースは大理石。

 

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旅の最後にふさわしいホテルである。

 

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やっと落ち着いて、また散歩に出かける。まずはホテルの中を散策。

 

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ホテルは二つの建物が廊下で繋がっており、広々としたピロティがあちらこちらにある。廊下のガラス越しに見える橋の向こうはサン・ザッカリアの船着場。

 

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窓ガラスも美しい。

 

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外に出ると目の前は海。外灯が絵になっている。

 

ダニエリからサンマルコ広場までは歩いて5分。広場を突き抜け、以前テーブルクロスを購入したリネンの店を探しにいく。

 

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相変わらず質の良い上等な品揃え。シーツや枕カバーなどの寝具を買い揃えたい。新婚さんにお勧め♡

 


猫が主人公の絵画達。どれも可愛い。イタリア人は猫好きワンチャン好きなのだ。

 

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探していた食器の店もやっと見つかった。以前ここで購入した大皿は重宝している。

 

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白い磁器にムール貝やら海老、レモンが描かれているお皿があるのだ。パスタを盛るだけでも華やかになる。

 

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店主は相変わらずゆったりした女性で、彼女のファンらしきイタリアーノが、この店はイタリアで一番だと嬉しそうに私達に宣伝する。知っていますよ、以前も購入しましたよ〜、と述べると、彼女のファンは顔をクシャクシャにして喜び、聞いていた店主が、それじゃお値引きしますね、と可愛いお皿を新聞紙やプチプチに包んでくれた。

 

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こんなものを買ってしまうので、スーツケースはどんどん重量を増していく。

 


サンマルコ広場の老舗カフェ、クワドリのテラス席でお茶をする。12月なのに風もなく暖かい。空が高くふんわり海の香りがする。

 

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カプチーノとカフェオレをオーダーし、まったりくつろぐ。

パリから始まった旅は毎日10km近く歩かされてかなりハードではあったが、いつの間にやらすっかり足腰が鍛えられている。体調万全。

 

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夫婦2人きりで、ヴェネチアに来たのはいつのことだったか思い出せない。カプチーノの甘さとほろ苦さがまるで人生のようだ。どちらもあって初めて味わい深くなるのだろう。これからまだ倍は生きなきゃね。そんなことを話しながら、飛んでくるカモメを眺める。カモメがテーブル上のクッキーを狙っている。平和なひととき。

 

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(この時は、宝石箱のようなこの街にまで、新型コロナウイルスが襲ってこようとは夢にも思わなかった。


杖をついたご夫婦と目が合い、ニッコリ微笑み合ったり、年配のギャルソンがタキシード姿で、カプチーノのお代わりはいかがですか?と、丁寧に注いでくれたり、非日常の景色の中で、イタリアを堪能し味わっていた。あの年配の方々が今も元気でいることを祈るばかりである。)

 

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ダニエリは朝食がバイキングでこれまた豪勢であるので、夜はワンパターンにサンマルコ広場近くのレストランで済ませて、Window shopping に羽を伸ばす。

 

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キラキラ光るものが多く、つい目を奪われて立ち尽くすと、ひたすら歩きたい大トトロが50m先の角で振り返って待っている。店内に入りたい時には戻ってきて〜!と手招きするのだが、大体は私がダッシュで50m走るはめになる。

 

網の目のようなヴェネチアの路地を全て歩かないと気が済まない大トトロについて行くのはかなりハードだ。鎌倉の小町通りより詳しいよ!と自慢しては、闇の中の迷路を自分の庭のように歩き回る。

頭の中に上等な方位磁石が埋め込まれているのだろう。私の百均のとはだいぶ違う。

 

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夜の帳もおり、外灯が暗闇を照らすだけ。アクアアルタで客の少ないヴェネチアはシンと静まり返る。

世界最古のカフェ、多くの芸術家たちに愛されたフローリアンもお客様が少ないご様子。

 

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夜の散歩を終えてホテルの回転ドアを入るとその奥にはバー。

 

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イタリアのTOP20のBARに贈られる「Bar d’Italia」を過去13年連続受賞し、ホテルバー部門で優勝経験もある名門「BAR DANDOLO」が静かなピアノ演奏と共に佇んでいる。

 

そのソファになだれ込む。

 


夕食を終えたにも関わらず、かなりの散歩距離にお腹が空いて、カクテルについてくるおつまみを頬張りながら、夜のダニエリを夫婦水入らずで楽しむ幸せな時間。

 

メニューには沢山のカクテルが書かれている。ダニエリとサンマルコを注文する。

 

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タキシード姿のギャルソンは軽やかに、銀のトレーからカクテルを音をたてずにテーブルに置き、笑みと共にワルツのように去っていく。

 

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年配のピアニストが映画音楽を次から次に演奏している。慕情、枯れ葉、ムーンリバー…♪

ブラボー!拍手を送るとその都度ピアノ席から立ち上がり、手を上げてくれる。二人しかいない客のために贅沢な生演奏。その音色の波動にお互いの気持ちが通じ合う。

 

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ギャルソンが写真をお撮りしましょうか?と近づいてくる。スマホを渡してお願いすると、なんと彼が踊りながら、カシャカシャカシャカシャ〜カシャカシャ〜といろいろなポーズで撮るではないか。思わず笑ってしまい、スマホを確認すると、夫婦して満面の笑い顔が連写されていた。なんと洒落た事をしてくれるのだろう。二人のバカ笑い顔はお見せ出来ないが、踊るカメラマンの芸術的一枚はこちら。こんな撮り方もあるのですね。

 

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なんとも優雅で幸せな時間を過ごさせて貰った。

grazie grazie!!

部屋に戻るとベッドサイドに眠り薬のチョコレート。最高のリネンに包まれる。

 

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朝食はホテルの最上階「テラッツァダニエリ(Terrazza Danieli)」で贅沢なバイキングである。

 


真冬のヨーロッパは朝7時でも真っ暗だ。ヴェネチアもそれに違わず夜みたい。日の出る国、日本とはだいぶ違う。

 

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カプチーノをオーダーする。

 


紫色だった空にピンクが加わり、グラデーションになる。大トトロがバルコニーに出て景色を撮影している。

 

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朝陽が少しずつ空をアプリコット色に染めると、バルコニーの様子が見えてきた。

 


バルコニーに出てみると、眼下には船着場が…ゴンドラがゆらゆらする度に白波がたつ。

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12月の早朝は気温が低い。すっかり冷えて席に戻りカプチーノで温まる。

 


バイキングは、それはそれは美しい装いで食材が並んでいる。

 

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フルーツはもちろん、パンもハムもチーズも、焼きトマトも揚げポテトも、どれも美味で、最後の晩餐かのように朝から食が進んでしまう。

 

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客は少なく、見かけた日本人はお一人のみだった。

 

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美しい優雅なダニエリともそろそろお別れ。

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チェックアウトする。

 

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ダニエリから空港までしばしの船旅。水上タクシーはチップ20€を含めて100€である。

 


さらばダニエリ!ありがとう!

 

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ダニエリが少しずつ小さくなっていく。

 

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また来るね!

 

 

 

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空港に到着。ここからエールフランスでパリまで行き、JALに乗り継いで帰国だ。

 

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さらば!ヴェネチア

 

            完

 

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