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逗子に暮らす作家がおすすめするアラフィフ生活

オペラを身近な趣味のひとつにする方法?

 

 

 オペラとは

 

「オペラ」とは、元々はイタリア語(opera)なのですが、簡単に言うと、演劇と音楽によってつくられた舞台芸術で、劇のセリフが歌になっていて、歌劇とも呼ばれているものです。

 

 

 

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オペラというと、値段が高そう、敷居が高そう、高尚な趣味、と思ってしまいがちですよね〜。

 

そのオペラを初めて観たのは、20代後半で、きっかけは両親の知り合いの招待でした。また観たいとは、とても思えませんでした。

 

 

演目は、ワーグナーの、ニーベルングの指環

 

劇場の舞台横に字幕が出るのが新鮮でしたが、ドイツ語で歌われる訳を読み、舞台を観ての繰り返しで、客席に座っているだけでも忙しいのに、内容が難しくて、余りの長時間に段々ぐったりしはじめ、結局、ヘトヘトになって帰宅したのが昨日のことのようです。

 

 

ニーベルングの指環

 

内容は、全世界の支配を可能とする魔法の指輪をめぐるもので、当時は舞台装置も凝っていて、舞台の端から端まである、巨大な龍の大道具が印象的でした。

 

しかし、四部作の二部作だけを、数時間にわたって観たところで、中途半端で大した感動もなく、オペラ鑑賞って大変なのね〜疲れた〜💧くらいの感想しか、当時のわたしには持ち合わせていませんでした。実際には、以下の四部作にわかれ、時間も、こんなですよ。


• 序夜 『ラインの黄金
• 2時間40分
• 第1日 『ワルキューレ
• 3時間50分
• 第2日 『ジークフリート
• 4時間
• 第3日 『神々の黄昏』
• 4時間30分

 


フィガロの結婚

 

この度もまた招待されて、鑑賞しました。

 

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フィガロというある伯爵の家来が、スザンナという女性と結婚することになったのですが、スザンナに恋してしまった伯爵が、初夜権を復活させようと頑張り、それを阻止しようとするあらすじ。

 

当時の舞台装置、衣装も優雅で豪華で、目に麗しかったですが、これまたわたしには面白いとは思えず、オペラはヒマな金持ちの道楽くらいに思っていました。

 

 

30代の頃、70代の年配の女性と話していて、また人生をやり直せたら何をしたいか、という話になった時に、彼女がキッパリと、「わたし、オペラ歌手になりたいわ!」と言いきったのです。

 

あんなに、面白くもないものに?
あの長セリフを覚えるの??と内心驚いた自分を今でも覚えていますが、年を重ね、様々な経験をしてくると、オペラに対する見方も変化するものですね。

 

猫に小判、豚に真珠じゃありませんが、当時のチーチーパッパな私には、オペラはまだ早かったんですね。

 

これまでの人生、自分ごとで気恥ずかしいですが、クラシックバレエやフラメンコで、沢山の観客を前に、舞台に立ってきたのです。同じ舞台芸術であるオペラが、最高峰の贅沢な芸術の集結だと気づいたのは40を過ぎてからのことでした。

 

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オペラには、世界で最高峰の楽器、人間の声が、ナマの声が、劇場内に響き渡るのです。物語の主人公になりきりながら、セリフを歌い上げながら、演技する、絢爛豪華な舞台装置、地下に潜ってなかなか見えませんが、オーケストラの生演奏を携えて。

 

 

歌声は、それはそれは、チェロの響きより、絹の艶やかさより麗しく耳に心地よい音色。

 

 

これに気づいたのは、40歳を過ぎて、同じく「ニーベルングの指環」の6時間に及ぶ大作を東京文化会館に観に行った時でした。20代の時に観たタイトルとは違うところでしたが、結局ワーグナーが言いたかったことは「愛」なのだ、と理解し、ただただ、歌声に陶酔することが出来ました。

 

 

アイーダ

 

そして次に観たアイーダ

アイーダは実はエチオピアの王女の名前なのですが、エジプトの王女に使える奴隷となっているのです。

 

エジプト軍がエチオピアに侵攻していることを知り、軍司令官にラダメスが起用されるのですが、ラダメスは何も知らず奴隷のアイーダを愛しており、エジプトの王女はラダメスを愛している、という、二人の王女に愛されてしまう、ラダメスの運命とは…このような純愛のテーマは大好きで、いくら観ても飽きがこないのです。

 

このアイーダは、実際の劇場で観たのではなく、映画館のスクリーンで、METライブ ビューイングという、アメリカのメトロポリタン劇場でのオペラを上映したもので、チケットが3500円くらいとお得なのですよ。

 

ナマの歌声ではありませんが、舞台装置が最高峰で、メトロポリタンまで行くことを考えたら安い上に、映画館でもかなりの臨場感で観劇出来ます。おススメです!

 

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以前は、スペインからくる、フラメンコの最高峰「スペイン国立バレエ団」の舞台を何度も観に行っては、全身が鳥肌立ち、ムイ・ビエン!!、と舞台に向かって声をかけ、白熱の中拍手喝采しておりましたが、今では、この舞踊にも歌がついていたら最高ね!!、と思うようになっている自分に気がつきます。

 

 「カルメン

 

同じ「カルメン」でも、フラメンコだけのカルメンでは、なんとなく味気なく思うようになり、オペラの「カルメン」を観ると、相変わらず、字幕を読み読みですが、ワクワクドキドキするのですよ。やはり、人の歌声というのは、舞踊を超えた何か、シンパシーを人に伝える最高の伝達方法なのでしょうね。カルメンは一番有名なオペラですから、ハバネラなどの曲は、聴くとすぐに、あれね!と思い出すでしょう。

 

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世界中の姑が、失神するような内容で、真面目な息子ドン・ホセには、良妻賢母の鏡になりえる、いいなづけがいるのです。

 

兵隊となり任務を遂行している時に、タバコ工場で働く、魅惑的なジプシーカルメンの、失礼きわまりない態度に怒るものの、その真面目さ故に、自分にはない魅力を持つカルメンに惹かれていく、というお話。

 

このオペラは何度でも観たいです。カルメンは実はとても繊細なことがわかります。

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トゥーランドット

 

わたしがイチ押しのオペラはプッチーニ作曲トゥーランドット

 

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この演目はなかなか無いので、探しに探して、今年やっと見つけました。

 

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トゥーランドットとは、中国は北京の美しい姫君の名前です。フィギュアスケート荒川静香さんが金メダルをとられた時に、オペラの中の「誰も寝てはならぬ」の楽曲で、大きく状態をそらせたイナバウアーの美しさは今でも目に焼き付いています。あの名曲のオペラです。

 

 

トゥーランドットは、祖母を異国の軍人に捕らえられ殺されたトラウマで、憎しみに駆り立てられ、世界中からプロポーズにやってくる王子達に難しい三つの謎かけをしては、正解出来なかったら即刻処刑する、という残酷さを繰り返していました。

 

そんな中、今年だけで14人目、というタタールの王子が果敢にもトゥーランドットに挑戦します。


愛が勝つのか、憎しみが勝つのか…命がけで、好きな姫君の心を溶かしていく王子。あまりの勇敢さと素敵さに、身を乗り出してしまいますよ。今時、このような男子は希少ですものね。

 

劇場でホンモノを観る前に、メトロポリタン劇場で1988年に上演したDVDを貸してくださった方がいて、そのDVDのテノールが、つまり、タタールの王子役が、なんと三大テノールと呼ばれた、ハンサムな、あの若きドミンゴなのです。

 

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舞台装置も絢爛豪華で素晴らしく、3時間近く観て予習し、すっかり堪能してしまい、明日はもうどうでもいいわ、と思いながら、上野の東京文化会館まで足を運びました。

 

 

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オペラ観劇、正装の御夫婦もいれば、リュックを背負った外国人まで様々です。開演五分前には、劇場が満員御礼となりました。

 

 

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テノールとソプラノの歌手をはじめ、舞台に携わった方々のプログラムを見るのも楽しみのひとつ。

 

 

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トゥーランドットには実は二人のヒロインがいます。タタールの王子に密かに恋をしている流浪の奴隷リュー。彼女は国を追われたタタール王子の父親である元国王の世話をしているのですが、彼女の役柄は姫君と同等で、その歌声は詩を読むかのように繊細で優しいのです。今回はその役が日本人だったのに驚きました。あの小さな細い身体から、どうしてあのような声量と絹のような艶やかな声が出るのか…。オペラ歌手らしき、豊満なソプラノ姫に勝るとも劣らない歌声には感心しました。思わず彼女の歌声をもう一度聴きたくて、DVDを買ってしまいました。

 

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メトロポリタン劇場のものを先に観てしまったので、簡素な舞台装置やら、演出、脚本は、少し不満も残りましたが、やはりナマの歌声、ナマのオーケストラの演奏には相当癒されましたよ。

 

 

 

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これから、まだ未踏の悲恋の物語、椿姫や、マダム・バタフライ(蝶々夫人)も機会を見つけたいと思います。

 

 

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「オペラを身近な趣味にするには」

 

先程述べた、映画館でのMETライブビューイングを楽しむもよし、オペラつぅ、の人に聞くと、もう演目は何度も観ているので、数千円の天井桟敷の一番安い3000円くらいのチケットを購入して、劇場の雰囲気や、ナマの歌声を静かに楽しむそうですよ。

 

遠く歌劇場まで足をのばすのは、大変ですが、近くの映画館や、自宅でのDVDでも、今はオペラを十分楽しめる時代ですので、テレビ番組をオペラに変えるのも一つの方法でしょうか。Amazonで検索すると、いくらでも過去の名作DVD があります。

私個人は、オペラの美声にノリながら、リビングで、ながら掃除、ながらエクササイズでもしようかな、と思っております♬  

 

気持ちもアップし、お部屋もアップ、女子力もアップし、耳に心地よく、良いことづくしですよね♬